コンセプト
2011年3月11日14時46分日本は死者15735人、行方不明者4467人、東日本大震災という未曾有の大災害に見舞われました。私はすぐ友人に電話をかけると安否が取れて安心はしましたが、次に電話をかけ直すともうつながりませんでした。
数日後『何でもいいから贈ってください』とメールが来ました。郵便局止めでカップ麺をセットで贈り続けました。7月には現地に行きました、まだ道路はガタガタでまともに走れない、匂いも土ぼこり臭く凄い、夜は真っ暗闇の状態、まさしく『戦場』です。
クルマで女川町へ行きました。鉄筋コンクリートのビルが引き潮でひっくり返っていました。七十七銀行の職員は1人を除き全員流されたそうです。そんな失望の中、約50m離れたところに高さ20mほどの高台があり建っていた建物も無事でした。津波が来るまで30分の時間があったそうです。過去は変えれませんが、その建物の中に逃げ込めば全員の命が助かった可能性があります。
私は涙が止まりませんでした、運命は30分間の行動で決まってしまったのです。知識では人の命は救えない。知識に経験を加えると智恵になる、地震が来れば津波が来るという『お婆ちゃんの知恵』が人の命を救えたのです。
私たちの職場にも社員さんがいます。営業さんは外回りも多く目が届かないので非常時に経営者としてどうしたらみんなの安全を確保できるか、またそんな状況下でどうすればすぐにお客様に連絡でき被害情報を把握でき、保険金の請求を保険会社にできるか会社全体で悩み話合い続けました。この答えの1つがあらかじめ被害を想定して対策を練り、いち早く復旧するBCPの作成でした。11ネットが地域の希望の光になろうと地域の自治体と防災協定の確約書も交わしました。
翌年の3月には被災地も少しは落着いたようでしたので営業さん全員と宮城県に行きました。1000年に一度の大災害ならリスクコンサルタントのプロとして目に焼き付け対策を練る義務があると思ったからです。
いつまでも親族を亡くした語り部のみなさんの念いを風化させてはいけないです。
弊社の取り組み
・中小企業庁 中小企業BCP策定運用指針 BCP策定企業掲載2015年12月24日
・香川県 平成28年度中小企業BCP優良取組事業所認定 2016年12月28日
〇毎年のイベント
・BCP体験花見大会 毎年4月 ・避難訓練 毎年9月